2006年 (平成18年)
2月26日
総会+講演会「龍馬の時代−展示会の苦労話」 講師:京都国立博物館主任研究官 宮川禎一氏
 2006年2月26日、大阪本町の愛日会館で大阪龍馬会総会を開催しました。雨天で足下の悪い中25名の方にご参加いただきました。

 まず、総会は寺田敦雄氏を議長に選出し、2005年度活動報告と決算報告を林事務局長より報告し、2006年度活動方針案と予算案を林事務局長から提案があり、質疑応答の後、原案通り了承されました。その後、小休憩をはさんで、宮川禎一氏の講演会「特別展覧会−龍馬の翔けた時代−の裏話あれこれ」を聞きました。約2時間30分、休憩なしで色んなお話をしていただきました。

 展覧会の担当者として、全国各地を飛び回り、史料の貸出、作品配置、図録作成など、なかなか聞けるものではなく、非常に楽しく興味深いお話しとなりました。

 3月12日
龍馬速報98号 発行 40頁
  • 懇親会の御案内
  • 神戸史跡探訪vol2の案内
  • 総会・講演会レポート
  • 墓前祭−東山の幕末を訪ねて(山岡)
  • 墓前祭に参加して(西尾・村田)
  • 近況報告
  • 幕末人物紹介−中井弘(林)
  • 龍馬の手紙 連載開始 1回目(林)
  • 大坂の史跡を訪ねて28「大阪城周辺その7」(長谷)
  • 書籍紹介(林)
  • 幕末維新史跡紹介1「京都・高瀬川界隈その1」(林)
  • 伝言板(林)
 4月16日
雑談会+懇親会(テーマを決めずに皆さんで雑談的なお話しをする会)
 ざっくばらんに皆さんが日頃疑問に思っていることを聞いたり、幕末を熱く語り合ったりする会として急遽開催が決まりました。イベントの二次会(居酒屋で行われる恒例行事)で、酒を飲みながら幕末談義に花が咲きますが、それの酒を抜いた形での開催でした。参加人数は少なかったですが、参加された方には大いに喜んでもらいました。
 5月21日
第44回史跡探訪 神戸史蹟探訪K 講師:長谷吉治氏
下記のコースで見学しました。車4台に分乗し、神戸の史蹟散策に出かけました。

○源義経ゆかりの地・判官松伝承地○残念さん(長州藩士山本文之助の墓)○尼崎城跡(車中より)○博愛社記念碑○今津砲台跡○長州藩兵・奇兵隊宿営の地(海清寺)○長州藩本陣宿営の地(六湛寺跡)○岩倉具視遺構の六英堂/西宮神社○西宮砲台跡○長州藩本陣宿営の地(親王寺・毛利家ゆかりの寺)○※勝海舟来坂時の寓居先(専稱寺)○花隈城跡○初代兵庫県知事・伊藤博文寓居跡○東郷平八郎寓居跡・東郷井○伊藤博文像跡台座(大倉山公園)○生島四郎記念碑と奉納の石灯籠(祇園神社)○勝海舟寓居跡(※生島四郎邸跡)○元暦元年の五輪塔(※平家の供養塔)○海軍営の碑(諏訪山公園)○金星観測記念碑(諏訪山公園)

六英堂内部での記念撮影              熱弁をふるう講師

28日
龍馬速報99号 発行 40頁
  • 龍馬大学校のお知らせ
  • 雑談会に参加して(村田)
  • 近況報告
  • 幕末人物紹介−日下部伊三治(上田)
  • 龍馬の手紙2回目(林)
  • 春・下関(長府、唐戸、下関)旅行探訪記(桧垣)
  • 書籍紹介(林)
  • 生野義挙ツアーの前に(北浦)
  • 板垣退助の戊辰戦争1(中原健)
  • 癒されて一乗寺(片岡)
  • 写真で振り返る神戸史跡探訪
  • 幕末維新史籍紹介2「京都高瀬川界隈その2」(林)
  • 伝言板(林)
 7月 9日
第14回龍馬大学校 「手紙から見る龍馬と長州」  講師:林慎吾氏 場所:大阪市立中央会館
 毎年恒例の真夏の講演会。少し早めの日程でしたが、20名参加されました。
 小椋前館長が用意されていたテキストを使い、林事務局長が軽妙な語り口で、龍馬と桂小五郎の書簡のやりとりを紹介しました。話をする講師も楽しみながらの講演で、参加された方も大満足で帰られました。
 9月 3日
第45回史跡探訪 生野義挙史蹟探訪 講師:北浦康男氏
 9月3日、まだまだ暑いけれど秋の気配を感じながら大阪龍馬会のビックイベント「生野義挙史跡探訪」に参加しました。大阪龍馬会といえば、幕末!それも幕末三大義挙の一つがテーマです。そりゃー、誰しもが張り切って参加するはず・・・(でしょ?)

 私もものすごーく楽しみにして集合場所へ向かったのですが・・・ちょっとしたハプニングがあって遅刻。きゃー、みなさま、本当にごめんなさい! 何があったかは恥ずかしくて申し上げられません。

 気を取り直して、、、いざ向かうは生野義挙の舞台となった但馬へ!今回は車での移動になります。毎回のことながらドライバーさんには感謝です。

 まず最初に、天誅組、天狗党と並んで三大義挙とされる生野義挙ですが、実はそういうことがあったという事実くらいしか知りませんでした。テキストの1ページ目をめくってビックリ。

 生野義挙って10月11日から10月14日までのほんの4日の出来事だったのです。もちろんいきなり勃発したわけではないのですが、天誅組や天狗党のことを思うと、え?もう終わり?的な短期間です。

生野義挙記念碑前で集合写真     生野義挙の4日間を熱く語る講師
23日
龍馬速報100号記念特大号 発行 186頁
第一部 100号を振り返って・メッセージなど

会長・事務局長 あいさつ

大阪龍馬会のあゆみ
 1987〜1992年  林 慎吾   1993〜1997年  林美奈子
 1998年:北浦康男  1999年:上田敏雄  2000年:長谷吉治
 2001年:横山  定  2002年:小川満也  2003年:川口貞男
 2004年:片岡英理子 2005年:山岡麻生  2006年:村上由夏

100号に寄せて
 100号おめでとうメッセージ   会員諸氏からのメッセージ
 100号おめでとうメッセージ   大阪龍馬会との出会い

拝啓 龍馬殿  掲載新聞記事
協賛広告
編集後記

第二部(別冊) 100号記念特集記事

史跡紹介(遺跡・生誕地)100選 墓石100選 銅像100選
史跡紹介(石碑)100選  林 慎吾 
人物100選 龍馬の100日 上田敏雄
龍馬の雑誌100冊  白濱忠信
龍馬の書籍100冊 小川満也
天誅100件 北浦康男

 表紙の紹介 表紙のデザインは太田智久氏が担当。題字は五月女明子氏。
 表紙解説 100号までの歴史を表したくて、今までの会報表紙を入れました。会員の方には表紙を見て、各個人の龍馬会への歴史を思い起こしていただければ、新人会員の方には、会報の発展を感じていただければと思います。
 諸先生方並びに諸先輩方からの沢山のお祝いメッセージをいただき、ありがとうございました。協賛広告も予想以上に申込頂きました。お礼申し上げます。また、会員の皆様からもステキな文章を沢山頂戴しました。とても素晴らしい冊子になりました。

龍馬速報101号 発行 48頁
  • 大山崎史跡探訪のお知らせ
  • 2006龍馬大学校
  • 神戸史跡探訪に参加して(神野志緑)
  • 幕末人物紹介−渡辺昇(上田敏雄
  • 新刊案内+近況報告
  • 亀山社中よ、もう一度(坂本犬之助)
  • 龍馬の手紙3回目(林)
  • 板垣退助の戊辰戦争2(中原健)
  • 書籍紹介・伝言板(林)
  • 大坂の史跡を訪ねて29回目−旧南区・天王寺区周辺(長谷吉治)
  • 幕末維新史跡紹介3−高瀬川界隈3(林)
10月22日
第46回史跡探訪 京都史蹟探訪 大山崎・天王山周辺 講師:小川満也氏
 10月22日。秋晴れのなか「大山崎史跡探訪」が開催されました。

今回のメインは天王山へのハイキング。山頂には禁門の変の戦いに敗れた真木和泉以下17名の志士たちが眠っている。標高270mの小高い山だけど普段運動不足の身体にはすこしキツそう。集合場所の京阪枚方駅にはいつも変わらないにこやかな笑顔が集う。私もスニーカーを履いて元気に参加してまいりました。

         枚方宿の説明をする講師(枚方公園駅前)       宝積寺で記念撮影
11月19日
第17回墓前祭+一乗寺史跡探訪 講師:上田敏雄氏
 墓前祭は、例年の如く、坂本龍馬・中岡慎太郎・藤吉の墓参を行い、円山公園の龍馬・慎太郎像前で記念撮影を取り、昼食をはさんで、一乗寺へ。

 小雨の降る中、紅葉狩りの観光客に混じりながら、我々の目指す「村山たか」の史跡を巡りました。

12月 3日
龍馬速報102号 発行 52頁
  • 100号を読んで
  • 生野義挙に史跡探訪に参加して(村上)
  • 大山崎史跡探訪に参加して(山岡)
  • 墓前祭と一乗寺史蹟散策(片岡)
  • 幕末人物紹介−安井息軒(上田)
  • 板垣退助の戊辰戦争3(中原)
  • 書籍紹介(林)
  • 龍馬の手紙4(林)
  • 大坂の史跡を訪ねて30回−大正区・此花区・港区周辺(長谷)
  • 幕末史蹟紹介−京都・高瀬川界隈4(林)
  • 伝言板・ニュース(林)
大阪龍馬会 in 2006年
村上由夏

 私が大阪龍馬会に入会したのは2003年のことでした。会報作成のお手伝いなどに行き始め、いつしか幹事の名に連ねていた2004年、この頃はイベント、講演、事あるごとにに顔を出し、その年の忘年会で見事! 皆勤賞いただいちゃいました。ところが去年2005年に入ると仕事等で身辺が慌しくなり、なかなかイベントにも参加ができず、2006年8月を迎えています。

 さて本題の2006年を振り返ってみます。

・残念ながら参加ができなかった2月26日の総会&講演会。講演会では、2005年京博で行われた「龍馬の翔けた時代」を担当されていた宮川禎一氏を講師に迎えて、同展覧会の裏話、苦労等々軽快な語りでお聞かせいただいたようです。龍馬速報98号の皆さんの感想を読んでいて、「あ〜、行きたかったよ〜」と後悔の嵐。

・ちょっと遅刻したけど強引に参加した4月16日の座談会 お馴染みの劇団潮流の稽古場にて、いつもと少し様子の違ったイベントでした。イベントや講演で講師をされているときとは、また違った雰囲気の林さんや小川さんの お話が面白かったです。ビックなネタも登場し、大変いい座談会だったと思います。次期事務局長最有力候補の事務局長Jr.もいい味出してました!

・やっぱりすごい!と感動しました5月21日 神戸史跡探訪 VOl.2 今年初の野外イベント・・・講師は歩くイベントで有名な長谷さん。覚悟して参加せねばならないイベントですが、今回は車移動が多くてホッ・・・とはいえ、とても暑い1日で、車に乗っているだけでもけっこうつらいのに、運転していただいていた皆様には感謝です。そして、車何台もの移動を考えながら、駐車場所まで何回も下見して、講師をしていただいた長谷さんには脱帽です。一番の感動は、岩倉具視が亡くなったときの建物を移築した六英堂。(会報99号に面白い写真が載ってます!)それから、前まで行ったことはあるけど、中に入らせてもらった勝海舟邸。個人では恐らく無理と思われる建物に入れたりすると、入っててよかった!とつくづく感じます。

・あっつい夏の1日に行われた 7月9日 龍馬大学校 一昨年の龍馬大学校で講師としてきていただけるはずだった小椋館長が急遽入院され、大変残念なことにお亡くなりになられてしまいました。その遺稿を引き継いで、今回講師をしてくださったのが林さんでした。亡くなってしまわれた小椋館長の美声を思い出しながら、また林さんの絶妙のトークに笑いながら・・・いろんな思いが入り混じった龍馬大学校となりました。

・龍馬速報98号より、「龍馬の手紙」「幕末維新遺跡紹介」などこの会報一冊で十分やん?的な面白い連載企画が始まっています。また幕末維新人物紹介は、「誰っすか?」というレアな人物が登場し、さっすが〜、と会報が届くたび、毎回感心してます。

・今回の原稿を締めくくる最後のイベント 「生野義挙」。9月3日 日差しは強いけれどカラッとした秋晴れの1日に行われました。講師の北浦さんは車の中でも「緊張するわ〜」と言われてましたが、この1日のためにかけた思いみたいなのが伝わってきてとてもよかったです。テキストも史跡の説明と生野義挙の説明をわかり易くしていただいていてわかりやすかったです。この日の目玉は志士たちが自決したという「山伏岩」。今私達が立っているこの岩の後ろで志士たちが・・と思うと身震いのする思いでした。

 9月に入りすっかり秋めいてきました。秋といえば、収穫の秋、龍馬ファンにとってはやっぱり墓前祭です。

 今年も後4分の一、龍馬回のイベントも目白押しで楽しみです。

 私にとっての大阪龍馬会とは・・・ 事あるごとに参加している時期であれ、しばらく参加できなくて久しぶりに顔を出した時であれ、同じように温かい雰囲気で迎えてもらえるとても温かい場所。老若男女、職業も年齢もばらばらな人達が、ただ幕末が好きというだけで何だか連帯感が生まれてしまう不思議な空間。

 この原稿を書くにあたって、これまでの龍馬会の歩みを見せていただきました。若干4年の私は知らないことだらけですが・・この会の歴史を感じて、ちょっとした感動ものでした。そしてずっとこの温かい雰囲気が続いていけばよいなぁ、と直感で感じました。

 来年は20周年。さらに5年後、10年後・・・150号、200号・・・・そんな一コマに自分が関わっていられたらとっても嬉しいなぁ。そしてこの100号を読んでられる皆様が、次の記念号のときも同じように会報を読んでいられたら・・・そんな果てしない未来に思いを馳せながら、村上由夏の大阪龍馬会 in 2006年締めくくりたいと思います。

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