1992年(平成4年) 創立5周年
 1月 1日
会報「龍馬速報 第39号」発行
  • 新年の挨拶
  • 龍馬LIVE2の案内
  • 脱藩の道ツアー募集
19日
龍馬LIVE2 第2回総会会場:ミノヤホール   130名
 「坂本龍馬についての一夜」(作:八木柊一郎 演出:藤本栄治)上演 中筋ひろじコンサート
2月10日
会報「龍馬速報 第40号」発行 
平成の眠りを破る龍馬会 たった四十頁で夜も眠れず
  • 総会
  • 五年間を振り返って(林)
  • 龍馬LIVE2報告(野田・東田・アンケート)
  • 第3回龍馬ファンの集いレポート(坂本)
  • 脱藩ツアー下見記(柴田)
  • コース・墓前祭報告(瀬田・北野)
  • 龍馬謀殺秘聞余話「姉小路卿暗殺事件の謎6」(西尾)
  • TOKYOTIMES第3回龍子墓前祭(柴田)
  • 男谷邸(勝海舟生誕地)(柴田)
  • 龍馬を愛した女達(寺田)
  • イメージソング「龍馬」
  • 古書への誘い 連載開始「漂巽紀略」
  • イベント情報
  • 龍馬会ニュース
3月19日
第8回史跡探訪 坂本龍馬脱藩の道ツアー 34名
  講師:村上恒夫氏・成岡毅氏・吉松靖峯氏・坂本美津子氏
                河辺村(現大洲市)御幸橋にて                 脱藩の道にて
         鏡川にて龍馬の少年時代に想いを馳せる        田中良助邸にて 龍馬も使った碁盤をもって
              柴巻の八畳岩にて               高知市内の展望台から城下町を見る
20日
「坂本龍馬についての一夜」 愛媛県河辺村 ふるさとの宿 60名
河辺村ではろうそくを使い幻想的な死後の世界を描いた
21日
「坂本龍馬についての一夜」 高知市 自由民権記念館   54名
自由民権記念館にて
4月26日
会報「龍馬速報 第41号」発行  龍馬に酔った三日間
表紙に錦絵が登場
親刻日本余地路程全図と大日本帝国新地図
  • 古書への誘い2(太田)
  • ツアー特集号(森原・下元・西村・五月女・村尾・藤本)
  • 君は龍馬だ!(村上恒夫)
  • 龍馬謀殺秘聞余話「姉小路卿暗殺事件の謎7」(西尾)
  • 連載終了と新聞記事
  • 推薦本と龍馬の顔写真(森原)
  • TOKYOTIMES伝馬牢屋敷跡とお龍さん追想(柴田)
5月10日
第4回見学会 高杉晋作展 32名 講師・西尾秋風氏 同行:前田愛子氏
 6月21日
会報「龍馬速報 第42号」発行

歴史が動いたその瞬間 あなたは

  • 表紙錦絵桜田門外の変
  • 洛陽日記論考・西尾秋風氏連載二話読み切り開始
  • あの感動を再び(東島)
  • 古書への誘い3・亜墨利加則條約並税則(太田)
  • 高杉晋作展に参加して(梶山)
  • TOKYOTIMES品川区品川神社「板垣退助の墓」(柴田)
  • 木曽路と和宮(森原)
  • アンケートで振り返るイベント
 8月 2日
第9回史跡探訪 神戸イベント 講師・土居晴夫氏 31名
真夏のイベント 神戸市内を土居先生に案内していただき、クルージングまでしました
23日
会報「龍馬速報 第43号」発行
  • 表紙錦絵伏見鳥羽の戦い
  • 洛陽日記論考・西尾秋風氏連載終了と論文紹介
  • 古書への誘い3ー万国公法(太田)
  • 神戸イベント報告(栗田・野村・下元・アンケート)
  • 芝居を見て(野村)
  • お竜さんをたずねて(野村)
  • 花ばなの協奏曲「坂本直行記念館」
  • TOKYOTIMES小石川後楽園(柴田)
10月10日
第1回 東京龍馬会・大阪龍馬会 合同イベント 67名
11日
 龍馬暗殺考 IN KYOTO 新証言たまに聞く 高瀬川史跡巡り 
     「巨星消ゆ 近江屋の一夜」を上演 屏風と掛け軸を再現  おてもやん亭玉吾による講談「寺田屋遭難」
            円山公園の龍馬像の前で                  宿泊・行事会場の「大原山荘」にて
                  石塀小路にて                          記念品贈呈
11月 8日
会報「龍馬速報 第44号」発行
合同イベント特集号
  • 表紙錦絵ー東京遷都と白虎隊
  • 古書への誘い5
  • 維新前後の新聞
  • 内外新報(太田)
  • 太田龍馬が語る
  • 合同イベント報告(桐島・下元・高橋・桧垣・瀬田・生野・高山・植田・織田)
  • TOKYOIMES文京区小日向・慶喜終焉の地と慶喜紹介(柴田)
  • 坂本龍馬と下関(野田)
  • 龍馬謀殺秘聞余話ー京在日記・利秋秘聞1連載開始とザ・ビックマン掲載文追記(西尾)
  • 潮待ちの港「鞆の浦」(寺田)
15日
第4回龍馬墓前祭 20名
12月20日
会報「龍馬速報 第45号」発行
日本の洗濯をしようぜよ!
  • 表紙錦絵ー明治天皇御東幸千代田城御入城と市民に酒を振る舞う
  • 創立5周年を振り返って特集
  • 古書への誘い6ー維新前後の新聞・内外新報(太田)
  • TOKYOTIMES文京区山県有朋の墓(柴田)
  • 龍馬謀殺秘聞余話ー京在日記利秋秘聞2(西尾)
  • 伝言板スタート
  • ファンの集いに参加して(筒井・梶山)
12月27日 忘年会  会場:ぷろぐらむ 22名
草創の5年間 1987〜1992
林 慎吾

 1987年11月15日、大阪龍馬会は誕生しました。その年の8月に念願の高知へ友人と1週間行き、龍馬関連の史跡を存分にまわりました。そして龍馬研究会の存在を知り、大阪にも龍馬を語れるサークルがないのか調べましたがありませんでした。当時はあらゆる知識を吸収したい一身で様々な書物を読みあさっていました。その知識や龍馬に対する思いを語れる場が大阪にない以上、自分で作ろうと無謀ながらにも実行してしまいました。色んな人に相談しましたが、組織運営は大変だからやめたほうがいいとアドバイスをもらいましたが、若さゆえか・・・ そんな経緯で大阪龍馬会は誕生しました。

 結成当時、会員は10名前後で、機関誌発行がメインでした。西尾先生が主催する史跡探訪に参加させてもらったり自分たちで何かをする力はありませんでした。

 各新聞や情報誌に龍馬会の宣伝を載せてもらうようになりましたが、読売新聞の「泉」欄に掲載されたことが、龍馬会発展の起爆剤になりました。その後、会員数は急上昇し、自分たちでイベントを主催できるまでになりました。

 創立5周年までの5年間は、濃厚な草創期でした。

 1990年に「幕末純情伝」を稽古期間3日間で、台本を持ちながらの余興を総会当日に上演しました。

 それから、芝居好きが集まって、毎年のように演劇に夢中になりました。92年には「坂本龍馬についての一夜」という龍馬の死後、閻魔大王の前で、龍馬の真実を探るテーマの深い作品をミノヤホールで上演しました。公演数日前には、関西テレビのニュースで取り上げられ、当日会場は超満杯!! 演劇とライブそして紙芝居と内容盛りだくさんの総会となりました。その公演を脱藩の道ツアーに持ち込み、河辺村(愛媛県大洲市)と高知市で上演しました。地方公演!!と張り切り、脱藩の道も歩くというこんなツアーは経験できない!! ほどすさまじかったですね。

 脱藩の道では村上恒夫先生に大変お世話になり、素晴らしい解説と軽妙なおしゃべりはとても楽しく、おいしいお酒を存分に飲みましたね。吉松靖峰さんには高知市内を案内して頂き、小栗流の目録の生を見せて頂きました。

 墓前祭や史跡探訪では西尾秋風先生に毎度のごとく、講師をして頂き、いろんな事をいっぱい教わりました。土居先生に案内して頂いた神戸史跡探訪は、8月の熱い最中、クルージングと史跡散策。8月の史跡散策は厳しいですね。暑かった思い出がよみがえります。

 そして東京龍馬会との合同イベント。当時代表幹事の生野靖道氏と、合同で何かしたいね。この一言から始まり、ホスト役として京都に東京龍馬会の皆さんをお迎えしました。

 大阪龍馬会といえば、当時=芝居という考えが定着しており、それならばと、西尾先生に龍馬の最後を脚本で書いて頂き、藤本会長(本業は劇団潮流の代表であり演出家・俳優)に演出してもらい、大原山荘の大広間で上演しました。屏風に掛け軸など、見事に再現し、暗殺シーンでは刀を振り回し、迫力のある芝居になったと思います。この合同イベントでは、大宴会のあとの二次会がすごかったんです。旅館にある酒をすべて飲み干し、旅館の方が、お酒を調達にいったそうです。お酒の半分は胃袋へ。あとは畳が吸ったような・・・。でも、龍馬という共通の話題に、老若男女、年代や性別関係なく、じっくり語り合うことができる。龍馬の縁で知り合い、そして友情を深めていく。いいもんですね。龍馬会って。その時実感しました。

 この5年間で、機関誌は、「大阪龍馬会」から「Ryoma倶楽部」、そして「龍馬速報」に変わっていきました。45号まで発行していたのにはびっくりしました。創立から3年間は毎月発行で、4年目から隔月号に変わっていきました。当初の機関誌は、4頁ほどの簡素なもので、読むとこなしの情報誌でした。それが「Ryoma倶楽部」から中身のある機関誌になり、「龍馬速報」では今のスタイルが確立されました。

 特に、太田編集長の尽力で、読み応えのある会報になりました。当時はアナログで、手作業での機関誌作成でした。懐かしい思い出ですね。

 この5年間は、私にとっても、龍馬会にとっても激動の青春を駆け抜けていったような気がします。

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